■第Ⅱ期(2023~2024年度)活動報告
〇「新たなバス交通システムが未来のまちの風景を変える」提言書
2021年8月始まった、BRT等新たなバス交通システム研究部会のこれまでの4年間の活動成果として、「新たなバス交通システムが未来のまちの風景を変える」と題した提言書を発出しました。
~「新たなバス交通システムが未来のまちの風景を変える」提言書より~
本書では、新たなバス交通システムで「未来のまちの風景を変える」、「目指すバス交通の姿を実現する」ため、事例を中心に様々な考え方をまとめました。これらは我が国ですぐに実践することは難しいと考えますか? 現実的には様々なハードルを越えていかなければなりません。 しかし、これまでの我が国のバス交通の取組みのままでは、“バスで未来のまちの風景を変える”ことができないのでは。 「信頼される(Reliable)」、 「だれもが使える(Walkable)」、「楽しく使える(Enjoyable)」、「分かりやすい(Simple)」、「持続可能な(Sustainable)」、この5つの要素(姿)を持つバス交通をつくるため、行政(国、地方公共団体、等)は積極的に、交通事業者、メーカー、プランナー等は諦めず、皆が関わり、考え、実現につなげる、・・・・。 都市になくてはならない新たなバス交通システムのあり方を考え直し(re-think)、実現に向けて動き出すため、ここに我々研究部会からのメッセージとして提言します。 re-think .1:バス交通の位置づけを考え直し、実現するための術を皆でつくりだす re-think .2:目指すべきバス交通の姿を考え直し、必要な機能を工夫して実現する re-think .3:今できることを考え直し、工夫や新たな方策を考えることを怠らない re-think .4:プロセスを考え直し、実装を進めていく re-think .5:表面的な物真似を考え直し、覚悟をもって新しいバスの実現に取組む |
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■第Ⅰ期(2021~2022年度) 活動報告
〇バス停分科会
バスの高質化の要素の一つとして、「街の拠点となる新しいバス停の提案」をテーマに調査研究を実施しています。バス停に求められる機能や高質化の要素について、実在するバス停をモデルに現状・改善点・課題等を整理しました。
・モデルバス停A・B:まちの中心部や市街地の高機能が求められるバス停
周辺施設との連携や快適な待合空間、情報提供、分かりやすいデザイン表示、乗継拠点の整備など
・モデルバス停C:都市の郊外や地域コミュニティの中心に位置するバス停
官民連携事業を含めた再整備の方向性や具備すべき機能、実現に向けた課題、付加価値を生み出す附帯機能や団地運営者の関与など
〇速達性分科会
バスの高質化の要素の一つとして、幹線バスの定時性・速達性に着目し、「幹線バスが目指す水準の提案」をテーマに調査研究を実施しました。
・好事例のレビューを通じた機能検証
好事例とされている取組みに関して、実態調査やヒアリング等を実施し、取組実施の上での課題や実施による効果等を整理し、要素技術としての導入可能性を整理しました。
・3要素に着眼した要素技術の要件整理
下記の3要素に着眼の上、好事例をレビューし、取組効果や導入課題・導入可能性を整理しました。